森永乳业×信州大学×ノーサンファーム×森永酪农振兴协会
红茶粕を乳牛に给与することで、メタン生成量を约9%削减する効果を确认 ~国际酪农连盟(滨顿贵)ワールドデーリィサミットにて発表~
森永乳业は、信州大学、ノーサンファーム(日本农产工业グループ)、森永酪农振兴协会との共同研究により、乳牛に抽出后の红茶叶(以下、红茶粕)を混合した饲料を给与し、ゲップ中のメタンを削减する効果を确认しました。
この研究成果を10/16(月)~10/19(木)にアメリカ合众国?シカゴで开催された、国际酪农连名(以下、滨顿贵)主催のワールドデーリィサミットにて、発表しました。
1.ワールドデーリィサミットの概要
ワールドデーリィサミットを主催する滨顿贵は、1903年に设立された非営利的、非政治的な世界规模の酪农乳业界の狈骋翱で、现在欧米?オセアニア诸国を中心に43か国が加盟しています。日本は1956年に加盟し、国际酪农连盟日本国内委员会(闯滨顿贵)として滨顿贵活动に积极的に参画しています。酪农乳业の科学的、技术的及び経済的発展を推进することを目的とし、世界の酪农乳业界の情报を発信しています。滨顿贵ワールドデーリィサミットは、世界の酪农乳业界における最大の年次イベントであり、业界関係者が一堂に会し、社会面、経済面、环境面の持続可能性、栄养?健康、规格、安全性と品质、技术イノベーションなど、さまざまな课题を共有して、情报や知识を交换するための机会となっています。今年度は世界各国から约2,000名が参加しました。
2.発表内容
▼演题
Suppression of methane production from rumens of dairy cows by feeding post-extracted black tea lees
(抽出后の红茶粕给与による乳牛ルーメン(第一胃)からのメタン生成の抑制)
▼研究背景
乳牛は牧草などを胃で発酵させ、消化し、私たちが利用可能な生乳を生产してくれていますが、発酵の际に発生するメタンが牛のゲップの中に含まれ、これが温室効果ガスとして地球温暖化に影响しているとの指摘がなされています。このため、乳牛の消化管内のメタン生成菌の活动を抑制するための研究、中でも海藻や植物を用いた研究が世界中で行われてきました。
一方、红茶饮料の製造において、これまで廃弃物としていた红茶粕にも様々な成分が残存していることが分かってきました。そこで森永乳业で贩売している红茶饮料(纸パック)製造后の红茶粕に着目し、当社の红茶粕を原料とした饲料を乳牛に给与することで、酪农経営における温室効果ガス排出量削减に有効かどうかを検讨しました。
▼研究方法
搾乳牛を2群に分け、试験群には红茶粕を2%(乾物重量中)混合した饲料を给与し、対照群には红茶粕を含まない饲料を给与しました。両群から第一胃内の発酵液を、胃管を用いて非外科的に採取しました。採取液を直ちに人工培养し、得られた発酵ガス量とガス浓度をもとにメタン発生量を测定しました。
▼研究成果と考察
今回の试験において、メタン発生量は胃液を採取した个体の泌乳量と负の相関があることがわかりました。さらに、一连の试験データを対象にした重回帰分析により、红茶粕の给与量に応じてメタン生成量が减少することを示す结果が得られました。この结果をもとに、モデル泌乳曲线(305日间)における、红茶粕を乾物中2%给与したときのメタン発生量を推定したところ、给与しないときと比べてメタン発生量が约9%减少すると推定されました。また、本研究の条件下では、红茶粕の给与が乳牛の生产性、健康状态、および生乳の风味にも影响を与えないことを确认しています。
乳牛を用いた试験として、当社で初めて红茶粕でのメタン抑制効果を确认できました。红茶粕を活用することで、酪农乳业界のメタン削减への贡献を目指します。